稚芸楽描館・ちげいらくがきかん chigei rakugakikan 田中稚芸 たなかちげい 墨彩詩画家 ラポール・デザイン事務所
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稚芸の原点
 稚芸の原点でもある、子ども達と一緒に描いた楽描作品集です

  
あーおもしろかったなあ。あの頃の子供たちももう大きくなってしまったけど、
つい昨日のように思い出す。


      


      


      


      

「21世紀を生きる親たちへ」

子どものことを想うとき、
どうしても、子どもにいちばん身近にかかわる人間としての、
じぶんの姿勢について考えてしまいます。

かわいいかわいい子どもですが、彼らの人生は彼らのものであり、
じぶんでいっしょけんめい考えてじぶんで生きていくしかないと思います。
親としての自覚が足りないと言われるかもしれませんが、
親だからと言って、何から何まで考えて段取りしてやる責任もないし、
あれこれ口出しし、強制する権利もないと思います。
あっさりと、ちょっと離れて見ているという感じでいいんじゃないでしょうか。

親にも親の人生があります。この人生を生きる中で「これや」と思うものを、
その時その時の生きた想いを、子どもに伝えていけたらいいと思います。
しかも、その子の親としては新米ですから、手探りでやっていくしかない。
「これはどうや」「そうか、じゃあこれならどうや」という感じでしょうか。
だから、その時々で言うことが矛盾しています。
じぶんでも支離滅裂やなあ、と思います。
それでも、子どもをじっと見ていて、
いっしょけんめい伝えていくしかないのではないでしょうか。
「夫婦口裏合わせて、教育方針を決めて、子どもに対していく」なんていうのは、
親子ともども窮屈で、不幸な感じがします。

理想論、きれいごと、実際の我々おとなの生活とのギャップを、
子どもは見透かしていると思います。
あまりにも見え見えなのに、おとな本人は気づかず。じぶんを見つめようとしない。
「あんたはどうなんや」そう思っているかもしれない。
「やろうと思うんやけどできない」「悪いことやとわかっているけどやってしまう」
おとなにもいっぱいあると思います。

子どもに甘えず、自立した「おとな」を目指して、
じぶんの人生を素直に悩もうと思います。
そしてそれを、ちょっと勇気を出して、子どもに見せてやれたらいいと思います。
子どもは自分なりに判断し、じぶんについて考えていくでしょう。

エエカッコせずに弱みも見せて、それを笑い飛ばせたら、
それこそがカッコいい人であり、カッコいい親子関係だと思うのですが。

2000年7月

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